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乗船日の流れ

10月1日、高等専門学校生が銀河丸に乗船しました。
高等専門学校の実習生にとっては、海技教育機構の練習船で実習をするのは、これが2回目です。

ここでは、練習船実習初日の様子を紹介します。

まずはしっかりと
挨拶から

乗船日は、12:30、乗船する練習船に直接集合します。
かなり余裕のある集合時刻だなぁ、と思われるかもしれませんが商船系の高等専門学校は、富山、鳥羽(三重県)、広島、大島(山口県)、弓削(愛媛県)の計5校があり、実習生は全国各地から東京や神戸などに停泊している練習船に集合しなければなりません。

練習船に到着した実習生は、舷梯を上がり、自分の居室を確認して荷物を置きます。

自分の部屋を確認

12:30になると実習生は、教室に集まり教官が点呼を取ります。(通常は後部甲板で点呼と乗船式がおこなわれますが、この日は天候が悪かったため、教室で行われました。)
点呼の後、13:00から始まる乗船式の説明を受けます。
説明は、乗船式の流れやその後の日程だけでなく、船内での礼儀作法のひとつでもある敬礼の練習も行います。

乗船式

乗船式では、船長が実習生の乗船にあたっての訓示を述べます。
乗船式が終わると、引き続き職員の紹介があり、その後、グループごとに船内案内が始まります。
船内案内が終わると、実習生は居室に戻り、身の回り品の整理を行います。

他校の新しい仲間との共同生活もここから始まります。
シーツや毛布、裁縫道具、やかん、コップは、このとき貸与され下船時に返却します。

船内案内

実習生居室

「習熟訓練」
「規律・慣習」講義

しばらくすると、実習生は教室に集まり、一等航海士から「習熟訓練」「規律・慣習」の講義を受けます。
乗船日からいきなり授業?と思われるかもしれませんが、習熟訓練は、安全に関する内容ですから欠かすことはできません。
「規律・慣習」では、船内生活をするうえでのルールを学びます。 船の運航技術だけでなく、水の使用やゴミの処理、健康管理など、陸上の生活に増して高い意識が要求されます。

乗船日の夕食はカレー

講義が終わると夕食です。
食事はセルフ方式です。
練習船には、調理を専門に担当する職員(いわゆるコック)が乗船しています。
たくさんの荷物を抱えて乗船し、乗船式、船内を隅々まで歩き、居室の整理、そして講義、体力的にも精神的にも大変ですが食事は、そんな疲労を和らげてくれるひとときでしょう。

今日の日課は終了...?
ではありません!

夕食が終わると自由時間、と想像されるかもしれませんが日課は続きます。
学校の授業が「時間割」によって進められるように練習船でもあらかじめ下船までの日課が組まれており、円滑な実習を行うためにも実習生は事前に日課予定の説明を受けます。
実習の進め方だけでなく寄港地や休日についても重要な情報となります。
日課説明の次は、役員の選出です。
実習や当直は、班ごとに分かれて行います。班のまとまりも円滑な実習を進めてゆく重要な要素となります。各班からは班長、学習係、衛生係、図書係、要具係を選出します。
役員(係)は、実習の前半と後半で入れ替わります。

ボンクメイク 
狭いので慣れるまでは大変

役員の選出が終わると、ボンク(ベッド)メイクの説明があります。貸与された毛布やシーツの正しい使い方を説明された後に、自分の部屋に戻ってボンクメイクを行います。ボンクメイク、荷物の整理などを行っていると、まもなく巡検が始まります。
初日の巡検は、ボンクメイクや居室の整理が出来ているかをチェックされます。

乗船日の日課は以上で終わりです。
「休む時間がほとんどないじゃないか!」と感じる方もいらっしゃると思います。
そのとおりです。乗船日は、ほとんど休む時間はありません。
徐々に船内生活に慣れてくると時間的にも精神的にも余裕が持てるようになります。

お問い合わせ

航海訓練部 実習訓練課
電話:045-211-7307(平日9:00~17:00) FAX:045-211-7317

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