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校長挨拶

海運国家を支える使命

船員の町“口之津”の功績
昭和29年4月、古く明治年間には石炭の中継積出し港として活気づいた口之津に、旧運輸省所管の船員養成校として、本校は設立されました。以来当地は、最盛期には全世帯数の実に約6割強の船員を輩出する船員の町として、国の発展に欠かせない物資を輸送する日本船団を人材面から支えその後の高度経済成長における原動力の一躍を担ってきました。

社会と海運の変化
やがて時代は移り、経済発展と共に、外航船舶の海外流出や自動化された舶用機器の搭載などによる省力化が進み、船員数は減少の一途を辿っていきました。また本校の役割も、国内航路に従事する船舶、いわゆる内航海運に対する人材供給を主とした方向へと舵を切ることとなりました。そして現在の日本社会は、少子高齢化による人口減少をはじめ、大都市圏への人口集中による地方の過疎化や格差拡大といった問題を抱え、また急速なグローバル化によるあらゆる産業の盛衰など、私たちを取り巻く状況はめまぐるしく変化しています。海運においても、飛躍的に進化する革新技術の導入や環境負荷への最小化の取り組みなどにより、船員に求められる資質やスキルも変容していくことと思います。

海上輸送力の自力確保
しかし、四面を海に囲まれた我が国にとって、海運なくしてあらゆる経済活動や市民生活が成り立たない地勢的現状が変わることはありません。加えて昨今の不安定な国際情勢を鑑みれば、我が国の海上輸送を国内の力によってしっかりと維持していくことの重要性は今後ますます強く認知されていくことと考えます。

次世代を担う海技者の育成
内航海運は今、次世代を担う船員の積極的な採用を続けており、本校の定員の数倍にも及ぶ船員求人数が、業界の高い採用意欲を表しています。
船員は、経済的なゆとりはもちろん、社会的貢献度が高く、そして地元に根ざした生活を送ることも可能な、魅力ある職業です。
古くは南蛮船渡来による西洋文化の交流点、やがて近代の石炭輸送の中継地、その後の船員供給地として、海運の歴史と共に歩んできたこの地において、国立口之津海上技術学校はこれからも、先人達より受け継いだ海技を伝承しながら、次世代の要請に応える有能な船員を育てることで、社会の発展に貢献していきます。

国立口之津海上技術学校長
黒田 崇司

お問い合わせ

国立口之津海上技術学校 庶務課
電話:0957-86-2151(平日9:00~17:00) FAX:0957-86-4192

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国立口之津海上技術学校

〒859-2503 長崎県南島原市口之津町丁5782 【地図】
TEL 0957-86-2151(庶務課)