通信教育

合格体験記

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見事、海技士国家試験の合格を勝ち取られた通信生の合格体験記です。
入学の動機、合格に要した期間、合格の秘訣などが記されています。
過去に通信コース補助教材『海技通信』に寄稿頂いた内容等の一部を割愛して掲載しています。

海事教育通信コース(一級航海)入学 50代

Q 通信教育を始めたきっかけは?

 二級の筆記試験に合格し、一級の筆記試験の勉強を始めたちょうどその頃、海技大学校通信教育のパンフレットを見つけました。そこには、
 ・ 余裕のある2年間の在籍期間があること
 ・ 質問などはFax、e-mail、 郵便が使用できること
 ・ スクーリングもあり先生のもと授業を受けるチャンスがあること
 ・ 入学金、授業料も安価で無理がなかったこと
などが書かれており、特にわからない問題に対する質問が何回もできることが大きな魅力でした。

Q お仕事など忙しい日常生活の中で、どのように勉強されましたか?

 内航の貨物船に勤務していましたが、約3か月の乗船勤務と、約1か月から1か月半の休暇を繰り返しており、乗船中は、航海時間が数時間のときもあり、長くとも約20時間から24時間と短く、航海当直、入出港作業や荷役当直に追われ、落ち着いて勉強する余裕はほとんどありませんでした。しかしながら、法規については、航海当直中に気になったことなどは、休憩のときに参考書や海事六法で確認するようにしていました。
 休暇中は、地元で一般市民に開放している大学の図書館や、公立の図書館に通い、朝から夕方まで時間を決めて集中して勉強していました。大学の図書館には、気象に関する書籍が豊富で、数は少なかったのですが、海事関係の書籍もあったので利用しました。静かな勉強スペースがあり、本に囲まれた環境も良かったです。

Q 国家試験の受験勉強を始めて、どのくらいの期間で筆記試験に合格されましたか?

 約5年間で筆記試験に合格することができました。

Q 市販のテキストでお薦めはありますか?

・ 『基本 運用術 二訂版』 海文堂・・・内容は幅広く、図が豊富でわかりやすいので、乗船中も実践でとても役に立っています。
・ 『総合英語フォレストForest 第7版』桐原書店…例文が豊富で、苦手な文法を学ぶには必要な一冊でした。
 いずれも、スクーリング時に教えていただきました。

Q スクーリングの感想をきかせて下さい。

 レポートなど自習だけではなかなか理解できないことも、その場で先生に質問させていただきました。授業の合間では図書室を利用して、充実した海事関係の専門書に触れることができました。
 また、先生の空き時間に、授業中に理解できなかったことなどを質問し、教えていただいたこともありました。このように、とても有意義なスクーリングでした。教職員の方々がとても親切で、安心して参加することができました。

Q 国家試験合格の秘訣を教えて下さい。

 問題集の過去の問題の中から、自信を持って解答できる問題を増やすようにしました。例えば、
 ・ 航海では、計算問題、試験用海図に記入する問題、試験用RADAR PLOTTING SHEETを使用する問題。
 ・ 運用では、計算問題、気象に関する問題、略図を書いて係留する操船法の問題。
 ・ 法規では、海上交通三法のうちのどれか。
 これを繰り返し学びました。出題のパターンが数種類ありますが、各パターンどれが出題されても解答できるよう練習しました。
 更に、各科目とも少しずつ範囲を広げていきました。 
 英語では、長い文章をどこで区切ると楽に訳すことができるかを練習しました。通信教育では、課題のレポートが国家試験問題に則しているので、力をつけることができると思います。提出したレポートには、先生から丁寧な添削がされて返却されます。この返却されたレポートをファイルし、あとから見直すこともとても役立ちました。

Q これから受験される方へのメッセージをお願いします。

 国家試験に合格後、今まで勉強してきたことが実際の航海において、とても役に立つと感じました。特に法規は他船との関係から衝突事故の防止となり、航海、運用、英語も安全運航にはとても大切です。国家試験の勉強は無駄にならないと確信しております。
 私自身、合格するまで受験を続ける決意でした。合格まで長い航程でしたが、あきらめずに挑戦を続け本当に良かったと思っております。合格できたときの感動は忘れることができません。

海事教育通信コース(一級機関)入学 50代

1.はじめに

 三級海技士(機関)で5000kl積み内航船タンカーの機関長を目指し乗船勤務していましたが、2年前にPFI事業を立ち上げるので1機士として来ないかという話をいただき、現在の会社に転職しました。
 勤務するうちに機関長をしてみたいという思いが湧き、機関長をするためには一級海技士の取得が必要になりました。この歳になって(今年60歳)船の機関の仕事に携わる者の最高位ライセンスを目指すとは思ってもみなかった急展開に驚きながら、筆記試験に向けて取り組んだ私の体験記を参考になればと思い投稿いたします。

2.受験期日を決定する

 昨年2月の定期試験で二級海技士を取得したことから、一級海技士の取得が現実味を帯びてきたので、この勢いで船の行動を考慮し受験日を今年の2月定期試験に決定しました。
 受験日を決定してから起こしたアクションは、

  • 30年以上前に海技大学校通信教育普通科B課程で勉強したことを思い出し、もしや海技免許取得のためのコースがあるのではとネットで調べたところ海事教育通信コース(一級機関)があることが分かり、早速このコースに申し込みをしました。
  • とかく怠けがちな気持ちが出ないようにするための対策としてスマートフォンに「カウントダウンアプリ」を入れ、試験日までの残日数を表示させ常に受験勉強の必然性を意識しました。 
3.分析と対策

 20代30代ならいざ知らず、この歳になってからでは勉強したことがなかなか記憶に残りません。書いた先から忘れている現状に呆れながら約10か月の受験勉強期間を、とにかく問題を読み、そして解答を書いていくということを繰り返し行いました。そのため、通信教育の課題はコース開始から4か月で全て終え、繰り返し問題を解きながら不明な点を学校に質問し理解を深めました。
 その中でどのようにしたら各試験科目の配点総計の50%に達し、かつ、全科目の得点総計が65%に達するかを分析したところ、私の弱点は次の2つであろうと思われました。
 ・ 力学等機関算術問題 
 ・ 機関英語
 すなわち、これらが合格のキーポイントになるのではと考えました。力学等機関算術問題及び機関英語は、試験の出題数はそれぞれ2問あるので、機関算術は2問とも解答できるように、英語については、2問中1問は必ず解答できるように力をつけるという方針を定め勉強の時間を割きました。
 また、学校からの補助教材として定期試験問題の送付を受ける度に攻略問題集に出された期日を書き込み、問題の絞り込みを行いました。
 受験勉強の参考図書は、開始当初から『海技士1E徹底攻略問題集』(海文堂)及び二級受験の際に使用した『1・2級海技士はじめての英語指南書』(海文堂)を活用しました。9月からは『一級海技士(機関)800題(平成30年版)』(成山堂)を併用し、攻略問題集だけでは疑問に思うところも度々あり、機関800題との解答を突き合わせ、更には教官に質問し指導を得、問いに相応しい解答を導き出すようにしました。
 この2冊の問題集で平成12年から平成29年4月まで、そして学校からの定期試験の問題送付によって試験直近までの問題を把握するとともに、2月定期試験直前に行われたコースのスクーリングに臨み勉強の仕上げとしました。しかしながら、スクーリング時に各科目で行われた模擬試験でなかなか解答が浮かばず、この期に及んでのこの有様に情けなさを覚え、これがラストスパートに鞭を打たせました。

4.勉強への取組み

 乗船している船がPFI事業船という形態から、普段は輸送オーダーに即応する態勢を維持するため、母港である函館で船の整備と定期的な運航訓練を行っています。前職の内航船のように乗船しっぱなしではなく、北斗市に単身赴任し停泊中は朝、社宅から出勤し夕刻帰宅する、また何日かに一度保安当直として船に当直するという比較的時間に余裕のある勤務態勢となっています。
 そのため、平日は朝5時に起床し、出勤前の2時間を機関算術1問及び英語1問を、夕刻は17時30分ごろ帰宅し、前述以外の科目を順番に19時まで勉強をしました。休日は、生活のリズムを壊したくないため極力朝の起床時間は変えずに午前・午後それぞれ2時間ほど勉強する生活を送りました。航海中は、当直勤務の合間に2時間ほど機関算術とその他の科目を、また寄港地においては日中に上陸する機会があれば図書館に行き、時間の許す限り勉強しました。
 受験期日が真冬の2月ということもあり、インフルエンザの予防接種を行うなど、取り組んできたことが水泡に帰すこととならぬよう体調管理に気を遣いました。

5.最後に

 勉強していてもなかなか覚えられず、焦りやモチベーションが低下し何度も挫折しかけましたが、二級海技士に合格した時の喜びを思い出し、この時以上の喜びを味わいたいと強い気持ちを持ち続けたこと、そしてその都度戦国武将である武田信玄の名言を思い出し弱気になる心を戒めてきました。
 その名言とは「為せば成る 為さねば成らぬ成る業(わざ)を 成らぬと捨つる人のはかなき」というものであり、意味は「強い意志を持って取り組めば必ず実現できる。一方、取り組まなければ何事も実現できない。努力すればできることであっても、最初から無理だと諦めてしまうところに人の弱さがある」というものです。
 最後に、海事教育通信コースの各担当教官及び学務部教務課の方々、親身なサポートのお陰で第1関門を突破することができ、有難うございました。紙面をかりてお礼申し上げます。


海事教育通信コース(一級機関)入学 30代

Q 通信教育を始めたきっかけは?

 家では誘惑が多すぎて、試験勉強に集中できなかった事と、試験勉強を開始したものの、2級筆記を取得してから10年以上が経っていたので、徐々に勉強法に行き詰まりを感じました。その時に海技大学校のホームページを見て通信教育を受ける事にしました。

Q 実際に通信教育に入学して、どうでしたか?

 海技試験問題集の解説では理解できない箇所が多々ありましたが、スクーリングでは簡潔に分かりやすく教えてくれたり、実際の試験対策も行われたりしました。海技試験の答えの書き方や勉強法を先生方からアドバイスをいただき、海技試験問題集だけでは学べない多くの事を、来校することによって学ぶことができました。
 また、海大の図書室には専門書が揃っていたので、調べ学習もでき、とても充実した時間を過ごすことができました。

Q これから受験される方へメッセージをお願いします。

 学生時代は自由な時間がたくさんあるので、それを有効に活用し、繰り返し上級免許に挑戦してもらいたいです。
 社会人になると、勉強する時間はより少なくなり、集中力も落ち、誘惑もあります。また、年間に試験を受ける機会も限られてきます。私は34歳で1級筆記を取得しましたが、私一人の力では、合格はあり得ませんでした。家族や先生方など、周囲の支えによって合格を達成することができたと何時も思ってます。
 最終的には、自分の強い意志と行動力を持って、諦めなければ目標は達成されると思います。一人でも多くの人が海技試験に合格される事を願ってます。

海事教育通信コース(三級航海)入学 50代

 私は航海3級合格を目指して独学で勉強していた頃、天測計算が理解できず、悩んでいる時に、海大の通信コースのパンフレットを見て、あまり深く考えずに申し込みました。
 入学時に送られてきた演習問題(現在は配布されていません)をすべて行った後、天測計算にかかりました。質問をしながら少しずつを進め、また質問ではどうしても理解できない箇所はスクーリングを利用して、ついに天測計算を突破しました。天測計算の次は、海図、トリム計算、気象、法規、その他を順次突破し、定期試験において筆記試験・口述試験とも合格しました。
 ひとえにこの合格は、海大の先生、スタッフの皆さんのお陰だと思い感謝しております。今考えると、スクーリングの制度が大変良かったのだと思います。スクーリングの利点として次のことが挙げられます。

  1. 質問だけでは意思疎通がうまくいかないところをカバーできる。
  2. メールで質問した場合は、一つの疑問点に対して回答に数日かかるが、スクーリングではその場で理解できるので時間が短縮できる。
  3. 各科目別であるので便利である。

 また、これから通信コースに入学して海技試験合格を目指す学生にアドバイスするならば、

  1. スクーリングをうまく利用する。
  2. 受験を先延ばしせず、まず申請をして自分を追い込む。
  3. 筆記試験と口述試験は、同時に受験した方がよい。

といったことを挙げます。以上が私の経験談です。
 目標にしていた航海及び機関3級の海技免許の取得を達成することができました。現在55歳の私ですが、これからは機関2級の合格を目指して頑張りたいと思います。

海事教育通信コース(三級航海)入学 30代

Q 通信教育を始めたきっかけは?
 自力で海技試験の勉強をしていましたが、質問や相談できるところがなく困っていたところ、インターネットで海技大学校に通信教育があるのを知って、「まさに求めていたのはこれだ」と思ったのがきっかけです。

Q お仕事など忙しい日常生活の中でどのように勉強されていましたか。
 平日は仕事がありましたので、帰宅して毎晩少しずつ、週末にはしっかりとやりました。筆記試験は2月定期の受験を目標にしていたので、年末年始休暇は一日中勉強しました。
 具体的には、2018年9月頃から海技大学校の課題を始めて基本的な事項を押さえ、11月頃からは過去問を繰り返し解くようにし、2019年1月のスクーリングで弱点の克服と頻出問題の再確認をしました。
 2月の筆記試験合格後は、7月の口述試験に向けて情報収集に努め、頻出問題をノートにまとめて覚え、どうしてもわからない問題は海技大学校の教官に質問して解決しました。六法の問題に関しては、頻出問題は実際に自分で六法を引き、それ以外は各法律が大体どのような内容について規定されているのかを把握するようにしました。

Q 国家試験の受験勉強を始めて、どのくらいの期間で筆記試験を合格されましたか?
 5、6年前に自力で一通り勉強したっきりでしたが、筆記試験の6か月くらい前から海技大学校のお力を借りつつ、本格的に勉強を始め、合格しました。

Q 市販のテキストでお薦めはありますか?
 ・ 『三級海技士(航海)800題』成山堂…解説が詳しいのでよい。過去3年12回分が掲載されており、出題頻度や傾向がつかみやすい。過去4年分くらいを2、3回解き、2回以上間違った問題はさらにもう1、2回解いた。頻出問題は別にノートにまとめた。

 ・ 『図説 海上衝突予防法』『図説 海上交通安全法』『図説 港則法』海文堂…条文だけでは理解しづらいが、図と解説が多く理解が深まる。私は文字で覚えるのが苦手だったため、見合い関係の図や灯火、形象物などをノートに書き写して覚えた。筆記、口述試験勉強共に活用。

 ・ 『海上衝突予防法(第三章) 灯火及び形象物の図解』成山堂…ポスターになっているので、勉強机の前に貼ったり、縮小コピーして出先でも確認できるようにノートに貼ったりして覚えた。

 ・ 『海洋気象講座』成山堂…図が多く、基本的なこともきちんと説明されていてわかりやすい。過去問の解答を丸暗記しようとしても理解できなかったので、風、気団、前線、霧、海流などについて、筆記、口述試験勉強共にこちらを活用した。

 ・ 『地文航法』海文堂…各航法(算法)、船位測定法、海図図式、海上浮標、灯質について、主に口述試験勉強で活用。

 ・ 『海技士3N 口述試験対策問題集』海文堂…口述試験勉強でまずは一通り押さえるのによい。

 ・ 『二級・三級海技士(航海)口述試験の突破 航海編』『同 運用編』『同 法規編』…『海技士 3N 口述試験対策問題集』で足りなかったところを補完。

Q スクーリングを受講された際の感想を聞かせて下さい。
 参加して本当に良かったです。理由は、次のとおりです。
 ① 弱点を克服できる。(苦手分野に力を入れて教えてもらいました。)
 ② 頻出問題と出題予想問題が押さえられる。(自分でも頻出問題は押さえているつもりでしたが、各教官が詳細にまとめて下さっており、どこがポイントか明確になりました。)
 ③ わからないことがすぐに質問でき、すぐに回答を下さる。(メールでは時間がかかるし、質問のニュアンスを伝えづらい。)
 ④ 文字だけでは何となくしか理解できていなかったことが、対面形式で教えてもらうことでしっかり理解できるようになる。
 ⑤ 勉強へのモチベーションが上がる。(自分一人で勉強していると、これでいいのだろうかと迷いが出たりメリハリがなくなったりしがち。)
以上のことから、時間が許すならば、是非スクーリングに参加されることをお勧めします。

Q 国家試験合格の秘訣を教えて下さい。
 合格に近道はありません。頻出問題等、押さえるべきポイントは押さえつつ、地道に勉強することが筆記試験合格の秘訣だと思います。これは当たり前ながら一番難しいことです。口述試験では、情報収集も鍵になります。
 私は、自分で勉強してどうしてもわからないことは海技大学校の教官方に質問して解決することで、不安なく受験に臨めました。一人で勉強していて不安になったとき、頼れる存在があるというのは本当に心強いものです。

Q これから受験される方へメッセージをお願いします。
 長く苦しい道のりですが、目標のために今勉強していることを忘れず、最後まで諦めずに勉強に励んで下さい。合格することがご支援下さった方々への恩返しですし、何より自分に自信がつきますよ。
 皆様のご健闘をお祈りします。

海事教育通信コース(三級機関)入学 20代

Q 通信教育を始めたきっかけは?

 仕事では、主に電気が専門なので、機関(推進器)について、勉強したかったからです。

Q スクーリングを受講された際の感想を聞かせて下さい。

 先生方が親身になって、わかるまで教えてくれるので、とても勉強になりました。

Q これからスクーリングを受講される方にアドバイスをお願いします。

 理解を深めるために、ぜひ参加すると良いと思います。

Q お仕事など忙しい日常生活の中で、どのように勉強すれば良いですか。

 地道にコツコツ勉強することです。

Q 国家試験の受験勉強を始めて、どのくらいの期間で筆記試験に合格されましたか。

 約半年です。

Q 国家試験合格のために必要なことは、何ですか。

 何回も過去問を解いて、自信をつけることだと思います。

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