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校長挨拶

     海技大学校長  近藤 宏一

令和6年度最初の入学生113名を4/4(木)に受け入れ、今年度の教育・訓練を開始しています。本校では、新人教育、資格教育(海事教育通信コースを含む)、実務教育・訓練やSTCW条約対応講習、水先人養成、国際協力等の多彩な教育・訓練を提供していることから、今後数多くの学生、受講生、修業生、研修生等を受け入れることになります。参考までに、令和5年度学生等在籍者数の合計は3265名でした。また、本校では教育・訓練及び船舶運航に係る研究業務も積極的に実施しており、教員並びに学生が互いに協議できる環境も整えています。

さて、海技大学校は、昭和20年(1945年)に海技専門学院として設置され、その後、昭和36年に改称されていますが、設置以来80年程度の歴史を有する船員教育機関です。この間、国の海運・船員政策の具現化を図り、また海運界のニーズを反映しながら、教育課程及び内容を度々改正してきました。この歴史の中で、本校としての大きな転換点は、平成13年の独立行政法人化に続き、平成18年独立行政法人海技教育機構となる海員学校との統合、さらには平成28年独立行政法人航海訓練所との統合により新生海技教育機構(JMETS)に生まれ変わったことが挙げられます。また、海運会社が一般大学卒の新人を自社養成の海技者とする新3級制度創設や、水先法改正による等級別免許制度の導入も本校の転換点と言えます。

他方、JMETSは統合して8年が経過し、令和3年度に新たな中期目標期間をスタートさせています。学校8校及び練習船5隻を有するJMETSには、我が国における船員養成の核として優秀な船員の養成を安定的に行うとともに、海上輸送の安全と安定に貢献することが求められています。業界の多様なニーズにも対応すべくSTCW条約第6章基本訓練講習やPolar講習(極水域を運航する船舶向け基本訓練と上級訓練)、IGF講習(IGFコードの適用を受ける船舶向け基本訓練と上級訓練)などの構築や拡充に尽力しているところです。また3月には「機関訓練センター」が本校の一部局として立ち上がっており、JMETS練習船の乗船履歴代替を視野に入れた陸上における教育・訓練の実施を目指し、整備を行っています。これからも教職員が一丸となって、目指すべきもの・あるべき姿を追究し、質の高い教育や熱意ある教員の育成に取り組み、船員教育・訓練機関としての存在意義をアピールするとともに、人材輩出、社会貢献、成果向上に努める所存です。また、学生等には知識・技術とともに安全意識を醸成させ、本質を忘れず品格をもって業務に臨めるよう指導して参ります。引き続きご期待に添えるよう尽力いたしますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

最後に、海技大学校校歌をご紹介します。
校歌は、第3代校長(佐野道機)が作詞し、昭和36年5月、校名改称披露・創立16周年記念式典において発表されました。時代に合わせるべく平成31年に編曲していますが、「茅渟の潮~」で始まる歌詞は当時のままですので、歴史ある海技大学校の想いをこの機会に是非ともお聴きください。
 1. 茅渟(ちぬ)の潮 よする岸辺に そそり立つ 海技大学校
   制海の夢育みつ れい明の 鐘打ちならす
 2. 海運を担うはわれ等 意気高し 海技大学校
   実践の訓(おしえ)培い 究めなん 学の精髄
 3. はるかなる水脈(みお)のしるべに 灯をかざす 海技大学校
   限りなき 栄光のもとに はためくは 羅針の校旗


海技大学校校歌

お問い合わせ

海技大学校 管理部 庶務課
電話:0797-38-6201(平日9:00~17:00) FAX:0797-32-7904

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