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海技教育機構練習船がシミュレータ訓練を本格運用開始
2016年04月05日
平成28年4月1日に発足した独立行政法人海技教育機構の大型練習船で、本年度からシミュレータ訓練を本格的に運用開始します。
これまで同機構の練習船には、操船シミュレータの導入を行ってきており、平成27年度末をもって汽船練習船へのオンボード型の操船シミュレータと機関室シミュレータの搭載が完了しました。
操船シミュレータは船橋当直の基礎訓練、様々な海域の再現よる操船訓練を、機関室シミュレータは機関運転、電源喪失などの緊急時における訓練を、それぞれ可能としており、実船・実機訓練と合わせた複合訓練による相乗効果や多人数の実習生に対する効率的な訓練が期待されています。また、2010年STCW条約マニラ改正に示されたBRMやERMといった新たな訓練にも対応しています。
なお、今回搭載した機関室シミュレータは、機関士がどのようにプラントを扱うのかという視点に立ち、同機構と寺崎電気産業株式会社が共同開発したものであり、機関室平面図から機器をポップアップ画面で表示する新しいコンセプトを取り入れ、練習船の機関室をリアルに模した新たな訓練が可能となっています。この機関室シミュレータは、4月に開催されるSEA JAPAN(東京ビックサイト)にて公開される予定であり、練習船における訓練の様子と合わせて紹介をします。
オンボード操船シミュレータ
オンボード機関室シミュレータ
- シミュレータ訓練本格運用開始 (PDF形式:399KB)
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航海訓練部 実習訓練課
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