海技教育機構について
四面を海に囲まれた我が国において、エネルギー資源や食糧等の輸入及び国内生産品等の輸出による貿易を担う外航海運、並びに、国内産業を支える物資輸送を担う内航海運は、経済、国民生活に大きな役割を果たしています。海運の安定輸送は、高度な船舶運航技術を持つ船員はもとより、船員の経験を有し、陸上で活躍する海技者や船舶を安全に導く水先人に支えられています。
我が国における少子高齢化の進行による後継者不足は船員を取り巻く環境下でも厳しく、更には、船舶の技術革新、国際的な安全基準や環境保全の強化に対応するため、より高度な船舶運航の知識及び技能が船員に求められ、船員の確保・育成が喫緊の課題となっています。
独立行政法人海技教育機構は、船員養成のための学科教育と練習船による航海訓練を通じた一貫教育を実施するとともに、商船系大学や高等専門学校などの船員教育機関の学生に対する航海訓練を通じ、海運業界のニーズに応じた新人船員の養成に加え、水先人の養成をはじめとする実務教育を実施しています。
現在、我が国の海事産業界は一体となって海洋立国日本を支える人材の育成に取り組んでいます。当機構は、船員養成機関としての更なる機能強化を図り、船員養成の核として、優秀な船員の養成を着実に推進し、海上輸送の安全と安定に貢献するとともに、我が国の将来に向け、海事国際機関や諸外国の船員養成機関との協調と連携を図り、世界の海事産業の発展に貢献してまいります。
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