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練習帆船「日本丸」ハワイ遠洋航海から無事帰港

2018年02月09日

~ 太平洋の厳しい航海を終え
          たくましく成長した実習生 ~

 2月8日(木)、JMETS(独立行政法人海技教育機構)の練習帆船「日本丸」は、約2ヶ月に亘る長く厳しい航海を終えて、無事に東京港晴海埠頭に帰港しました。
 
 今回の航海では、ホノルルだけでなく、「ハワイ日系移民150周年」を記念して11年ぶりにハワイ島ヒロへ寄港し、現地の日系人等から大歓迎を受けました。

 ヒロでは、実習生達は現地の方々の案内で元実習生の墓があるAlae日系人墓地の清掃を行ったり、記念プログラムの一環として海岸の清掃やハワイアンクラフト体験などをして過ごしました。その後ホノルルへ入港し、ショッピングやグルメなどを楽しみながら、国際感覚を養うことができました。そして、1月15日(月)、ホノルルを出港しました。

 日本丸は当初の予定よりも早くハワイ諸島に到達し、1月1日(月)元日にダイアモンドヘッド沖で総帆展帆し、新年に沸くワイキキビーチを見ながら帆走しましたが、15日(月)の出港直後にも再度展帆し、堂々たる姿をビーチに向かって披露しながら、帰路の航海を開始しました。

 1月18日(木)に帆を取り外すアンベンディングセイルを行って機走に切り替え、20日(土)にはマストを支えるステイやシュラウドの防錆・防蝕を目的としてタールを塗る、ブラックダウンという作業を行いました。

 また、長い航海中、船内では、新成人になった実習生4名のための船上成人式(16日)や、船上大運動会(27日)、日本の最東端南鳥島付近での釣り大会(29日)などが開催され、実習生達はたくさんの楽しい思い出を作ることができたようです。

 2月2日(金)に硫黄島に到達した際には、総員退船部署訓練を実施しましたが、爆撃によって山の形が変わってしまったとされる摺鉢山や、日米双方に多大な犠牲者を出した遺構が未だに残る海岸を目の当たりにし、平和について改めて考える機会となりました。夕刻、1分間の黙祷を捧げ、汽笛を吹鳴して島を離れました。

 このように多くの貴重な体験を積み、船員として欠かすことのできない責任感や危険回避能力を学び、大きく成長して日本へと帰ってきた実習生たちは、2月10日(土)の下船式のあと、実習を終えそれぞれの学校に帰り、再び座学教育に臨みます。遠洋航海へのご支援、本当にありがとうございました。

着岸し羽を休める太平洋の白鳥

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