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アジア地域における船員教育者養成事業を実施しました。

2016年08月30日

 JMETS練習船銀河丸において、8月29日(月)、同船で乗船研修を受けていたフィリピンの研修生6名が研修を無事修了し、下船しました。

 本研修については、我が国商船隊の大半をアジア人船員が占めており、優秀なアジア人船員の養成・確保が、我が国外航海運の安全性・安定性、国際競争力の向上に必要不可欠であるため、国による開発途上国船員教育者養成事業(ODA事業)として平成22年度から行っているものです。

 具体的には、ASEAN諸国のうち日本商船隊と関係が深い4カ国(フィリピン、ミャンマー、ベトナム及びインドネシア)の船員教育機関の教員を日本に招き、JMETSの海技大学校(5週間)及び練習船(5週間)において、現場に即した座学・乗船研修を実施し、教育スキルの向上を図り、教育の質を高めることで優秀なアジア人船員の養成・確保に資することを目的とするもので、本年度第一弾として6月27日よりフィリピン人教官6名を対象とした上級研修を開催しました。なお、第二弾としてミャンマー人、ベトナム人及びインドネシア人教官(計12名)については、8月22日より標準研修を行っています。

 これら研修生は、まず海技大学校の座学研修で、(1) 各種シミュレータを用いた訓練手法の確認、(2) 訓練手法に関する意見交換、(3) 海事分野に関する知識の会得を行いました。その後、7月26日に神戸港において銀河丸に乗船し、日本各地を航海しながら、(1) 船舶運航に係る専門知識の再確認、(2) 実習生に対するシステム化された訓練手法体得などの訓練を行いました。研修生は、帰国後、母国の船員教育現場に復帰し、修得した教育スキルを発揮することとなります。

 今回は、JMETS統合後初の研修であり、座学・乗船両研修を連携させ、より効果的なカリキュラムとするとともに、船員関係条約に関する体系的な講義を新設し、また訓練手法の講義により重点を置くなどの見直しを行ったところ、研修後の評価会においては、本研修が大変有益であり、船員教育に役立ったとの高い評価を得ることができました。

 JMETSは国や関係者の要請等に応え、引き続き国内外の船員養成事業に努めて参ります。

模擬授業

フィリピン人の研修生

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電話:045-212-7317(平日9:00~17:00) FAX:045-211-7317

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