1. トップ
  2. 2016年度
  3. JMETS海技教育機構救命講習トライアル実施
News

JMETS海技教育機構救命講習トライアル実施

2016年12月14日

JMETS(海技教育機構)は、12月14日(水)にSTCW条約第6章「基本訓練」JMETS救命講習トライアルを実施し、現役の外航船員ら14人及び報道関係者1名にご参加いただいた他、他業界関係者4名の方にご見学いただきました。

このたびの新規講習が対応している国際条約は、「STCW条約2010年マニラ改正」であり、実施する内容は同条約第6章における「基本訓練」(以下、基本訓練という。)です。基本訓練では、船舶という特殊環境で勤務するその職務の性質上、自身のみならず乗員・乗客の人命、さらには船体の安全確保を求められる全ての船員に対し、「船体放棄等の非常時における海上での最小限の生存能力」や「火災の危険を最小限にし、かつ火災を含む非常事態の即応体制を維持する能力」等について、知識・理解及び能力の基準を維持していることを証明することを求めています。

受講者には、航海時の非常事態を想定し、作業服(つなぎ)姿で参加していただきました。非常時に船員が取るべき最小限の行動として条約にあげられている、「(1)救命胴衣を着用しないで浮いていること」、「(2)救命胴衣を着用して高所から飛び込む」、「(3)海中から救命いかだに乗り組み、生存の可能性を向上させるためにいかだの上で初期行動を行うこと」等の項目について講習を体験していただきました。

今後、基本訓練の実施に当たっては、5年毎に、主管庁(国土交通省海事局)により確認を受けた講習を受け、能力の実地証明により得られた証拠により、各船員の能力の評価を行わなければならなくなります。
参加者からは「実際に体験できて非常に良かった。救命いかだの引き起こしや乗り組みは大変なことが分かった。」というコメントをいただきました。

JMETSは本日のトライアルを踏まえ、2017年1月以降の講習開講に向けて万全を期していきたいと考えており、本部(横浜市)、海技大学校(芦屋市)、日本サバイバルトレーニングセンター(北九州市戸畑区)で同講習を順次開講予定にしております。

救命講習実技の様子1

救命講習実技の様子2

お問い合わせ

企画調整部 研究国際課
電話:045-211-7313(平日9:00~17:00) FAX:045-211-7317

このページの先頭へ

Copyright© Japan agency of Maritime Education and Training for Seafarers. All Rights Reserved.