JMETSにおける開発途上国船員教育者養成事業の上級研修が終了
2019年10月16日
JMETS(海技教育機構)は国土交通省より委託を受け、ODA事業の一環としてアジア地域の船員教育者を受入れ、上級研修及び標準研修を実施しています。
この研修は、優秀なアジア人船員を養成・確保することが、ASEANの経済発展だけでなく我が国の外航海運の安全性・安定性並びに国際競争力の向上に必要不可欠であることから、日本商船隊と関係が深いASEAN 4カ国(フィリピン、ミャンマー、ベトナム、インドネシア)の船員教育機関の教官を我が国に受け入れ、教育の質の向上を図ることを目的として実施するものです。
今回の上級研修では、フィリピン人教官6名を受け入れ、約7週間にわたる研修を実施し、10月11日(金)に所定のカリキュラムを修了し、無事帰国しました。
研修生からは、「大変有意義だった。」「このコースに参加できたことに非常に感謝している。」「課題を絞り、より深く学びたい」などの評価や感想がありました。
なお、10月23日(水)からは、インドネシア人、ベトナム人及びミャンマー人の教官6名が来日し、約6週間にわたり、標準研修を開始します。
JMETSでは、今後も国及び国際機関の要請に応え、優秀な船員の育成のための効果的な教育訓練の提供を図って参ります。
【開発途上国船員教育者養成事業概要】
【上級研修】
日 時:8月26日(月)~10月11日(金)
(9月2日(月)~9月10日(火)青雲丸での乗船研修)
研修生:フィリピン人教官6名
内 容:下記標準研修の内容に加え、船員教育に係る実践的かつ効果的な教授法の習得を図る。
【標準研修】
日 時:10月23日(水)~12月3日(火)
(11月17日(日)~12月3日(火)青雲丸での乗船研修)
研修生:インドネシア人、ベトナム人、ミャンマー人教官6名
内 容:
[海技大学校での座学]
最新の海事知識に関する講義
IMOモデルコース6.09を踏まえた教授及び評価法、
各種理論及び機器類の取扱等
[練習船乗船]
練習船におけるSTCW条約に基づいた訓練項目の教授
及び評価法の習得、航海中における訓練指導手法の体得等
航海科研修生
機関科研修生
上級研修修了式
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