海運事業者向けWeb練習船視察会を開催しました

2021年03月12日

　　　　　　～YouTubeを利用したコロナ禍における初の試み～

独立行政法人海技教育機構（JMETS）は、令和3年2月26日（金）～3月12日（金）、海運事業者を対象に、YouTubeを利用したWeb練習船視察会を開催しました。期間中、意見交換会をオンラインで実施し、練習船における新型コロナウイルス感染対策状況を含む、実習状況についての貴重なご意見をいただきました。

◯　JMETSでは、実習訓練の質の向上を目的として、毎年外航・内航海運事業者をそれぞれ練習船に招き、実習の様子をご視察していただいて、意見交換の場を設けてきましたが、今年度は新型コロナウイルス感染防止対策のため、練習船への立ち入りを厳しく制限していることから、今回、初の試みとして、実習の様子を撮影した動画をYouTubeに限定公開し、お申し込みのあった海運事業者に視聴していただき、後日Google Meetを利用したオンライン意見交換会を行う方法を採用しました。
◯　内航事業者向けの視察会については、これまでは練習船の停泊地近隣の事業者をお招きしていましたが、Web形式にしたことにより、全国から、より多くの事業者に参加していただくことができました。

　　意見交換会の様子
　　（JMETS本部）

【Web視察会　概要】
・視聴期間：令和3年2月26日（金）～3月12日（金）
・視察内容：
　　外航向け　青雲丸に乗船中の商船高専4年生の実習の様子
　　内航向け　大成丸に乗船中の波方海技短大1年生の実習の様子
・参加社数：外航海運事業者5社、内航海運事業者28社
【意見交換会】
・実施日：
　　外航海運事業者　令和3年3月8日（月）14：00～15：00
　　内航海運事業者　令和3年3月10日（水）14：00～15：00
・参加社数：外航海運事業者5社、内航海運事業者8社

◯　意見交換会では、コロナ禍における困難な実習への取り組みに対し賛辞をいただいたほか、いかにミスマッチを防ぎ、若年船員の定着率を上げていくかなどについて議論が交わされました。
◯　初のWebによる視察会については「内容が限定的である分、視聴者の要望と隔たりがある」「とても参考になった」「今後は保護者や一般向けにも公開しては」「実際に教官や実習生とも懇談の場を持ちたかった」などの意見がありました。
◯　意見交換会には不参加だった事業者からも、動画視聴後のアンケートにより、多くの意見を頂戴しました。今回いただいた貴重なご意見は、今後、よりニーズに合った実習訓練へ活かしてまいります。