JMETSにおいて開発途上国船員教育者養成事業の研修を実施しました
2023年11月21日
JMETS(独立行政法人海技教育機構)は国土交通省より委託を受け、政府開発援助(ODA)の一環としてアジア地域の船員教育者を受入れ、研修を実施しました。
この研修は、優秀なアジア人船員を養成・確保することが、ASEANの経済発展だけでなく我が国の外航海運の安全性・安定性の向上に必要不可欠であることから、日本商船隊と関係が深いASEAN 3カ国(フィリピン、ベトナム、インドネシア)の船員教育機関の教育者を我が国に受け入れ、教育の質の向上を図ることを目的とするものです。
上級研修ではフィリピン人の研修生6名を受け入れ、また標準研修ではベトナム人の研修生3名及びインドネシア人の研修生3名を受け入れ、座学研修及び乗船研修(乗船研修は標準研修のみ実施)を実施し、研修生からは所定のカリキュラムを修了した後、「研修で得たことを自国の船員教育に役立てたい。」旨の声が聞かれました。
JMETSでは、今後も国及び国際機関の要請に応え、優秀な船員の育成のため、効果的な教育訓練に取り組んで参ります。
開発途上国船員教育者養成事業に関する研修概要
【上級研修】
日 時:令和5年8月29日(火)~同年9月14日(木)(海技大学校での座学研修)
研修生:フィリピン人 計6名(航海科3名、機関科3名)
【標準研修】
日 時:令和5年10月11日(水)~同年10月20日(金)(海技大学校での座学研修)
令和5年10月22日(日)~同年10月30日(月)(青雲丸での乗船研修)
研修生:ベトナム人 3名、インドネシア人 3名 計6名(航海科3名、機関科3名)
【研修内容】
[海技大学校]
最新の海事知識に関する講義
IMOモデルコース6.09を踏まえた教授評価法の習得
各種理論及び機器類の取扱 等
[練習船 青雲丸]
練習船におけるSTCW条約に基づいた訓練項目の教授評価法の習得
航海中における訓練指導手法の体得 等
お問い合わせ
企画調整部 研究国際課
電話:045-212-7317(平日9:00~17:00) FAX:045-211-7317