「日本丸」が34日間の航海を終え シンガポールから帰国しました
2024年02月13日
4年ぶりの遠洋航海でたくましく成長した実習生
令和6年1月6日(土)神戸港を出港した独立行政法人海技教育機構(JMETS)の練習船「日本丸」は、1ヶ月余りの遠洋航海を経て、2月8日(木)11:00東京港に帰港しました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により練習船「日本丸」の外地への遠洋航海は4年ぶりとなり、航海の往路では、航海当直の合間に、ECDIS演習や船舶医療などの演習・実習を行いました。
寄港したシンガポールでは船長主催のレセプションが開催された他、Singapore Shipping Association(SSAシンガポール海運協会)を表敬訪問しました。また、実習生達はPort Operations Control Centre(POCCシンガポール港湾運用管理センター)を見学し、船舶の管制システムについての知見を得ることもできました。
航海の復路では、通常、練習船は12ノット程度で航行しますが荒天海域への遭遇により8~9ノット程度の速力しか出せない状況が続きましたが、実習生は、航海当直を行いつつ、皆元気に遠洋航海実習をやり遂げることができました。
総航海距離10,858 kmにものぼる長期間の航海の中で多くの貴重な経験を積み、実践的な技術を身につけて日本へと戻ってきた実習生たちは、2月10日(土)の下船式のあと、それぞれの学校に帰り、優秀な船員を目指します。
~練習船「日本丸」の遠洋航海の総括~
総じて今回の航海は、実習生の成長を促す良い機会となりました。
実習生は冬の荒波を乗り越え精神的に強くなり、また外地に寄港することで国際感覚を養いました。
この航海をきっかけに、実習生が自信を持って次に進んでくれることを期待します。
日本丸船長 藤江晋平
【日本丸遠洋航海概要】※( )は、女子実習生の内数
実習生:富山高等専門学校20名(7名)、
鳥羽商船高等専門学校22名(4名)、
大島商船高等専門学校17名(1名)、
広島商船高等専門学校20名(6名)、
弓削商船高等専門学校20名(1名)
【日本丸概要】
総トン数:2,570トン
全 長:110.09m
航海速力:13.20ノット
進 水 日:1984年2月15日
乗 組 員:船長、機関長ほか47名
【航海スケジュール】
1月 6日(木)14:00 神戸港発
1月 19日(金)10:00 シンガポール着
1月 24日(水)10:00 シンガポール発
2月 8日(木)11:00 東京港着
Port Operations Control Centre見学
東京港に帰港した日本丸
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