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JMETSがIMO技術協力プログラム (アジア地域のLNG燃料船訓練教官研修)を実施

2025年11月06日

 環境汚染防止及び温暖化ガス排出抑制のため、現在、舶用燃料として液化天然ガス(LNG)を使用する船舶の建造ニーズが高まっておりLNG燃料船の普及が進んでいます。これに対応するため、従来船舶用に広く用いられてきた重油燃料と異なるLNGの特性を考慮した安全性向上のための要件が国際海事機関(IMO)で策定され、2017年に発効しました。LNG燃料船の安全な運航を担うことができる船員を十分に確保・育成するため、我が国のみならずアジア地域の船員供給国においても質の高い教育・訓練が求められています。
 JMETSは、公益財団法人日本財団が助成する我が国初のIMO技術協力プログラム(TCP)の一環として、一般財団法人日本船舶技術研究協会からの委託を受け、昨年度の初回実施に続き、第2回目を令和7年10月28日から10月30日まで、国土交通省との連携の下、研修を行いました。LNG燃料船に乗り組むアジア地域の船員に対する教育訓練能力の向上を目的に、日本商船隊が船員として多く雇用するインドネシア、フィリピン、ベトナムの船員教育訓練機関から教員(計8名)を日本に招聘し、学科および実習訓練を実施しました。
 研修はSTCW条約に定める要件に基づき、3日間の日程で海技大学校において実施しました。学科講習は、IMOの依頼を受けたシンガポールの船員教育機関に所属し、ガス燃料船に乗り組む船員への講習を担当する講師が行いました。海技大学校ではLNG燃料補給に係るシミュレータ(LNGバンカリングシミュレータ)を用いた実習訓練を実施し、海技大学校の教員がLNG燃料補給の実務手続きについて指導しました。
 JMETSでは今後も関係機関の要請に応え、優秀な船員育成のため国際的な新たな課題に取り組み、効果的な教育訓練に取り組んで参ります。

学科の様子

バンカリングシミュレータ訓練

お問い合わせ

企画調整部 研究国際課
電話:045-211-7313(平日9:00~17:00) FAX:045-211-7317

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