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学校生活

国立口之津
海上技術学校
教諭 江口 由華
    

「船乗りの魅力とはなんですか。」

私の思う船乗りの魅力について、3つ紹介します。1つめは職場が大海原で、満天の星空や希少な動物など自然の偉大さや美しさを見ることができます。時には大時化や暴風雨の中でも航海し仕事をこなさなければなりませんが、日常的に陸上では味わえない感動がある職場です。2つめはやりがいと充実感のある仕事であることです。船を走らせるとは言っても仕事は多岐に渡ります。乗組員ひとりひとりに仕事があり、一人でも欠けることはできません。乗組員全員で支え合って24時間何日間も協力して船を運航することに家族のような一体感と自分の取り組む仕事の意義に充実感とやりがいを感じることができます。最後に3つめは休暇です。船の種類によって働き方は様々ですが、基本的にはまとめて働いてまとめて休めることができる仕事が船乗りです。例えば3ヶ月乗船勤務後、1ヶ月休暇といった働き方もあります。乗船期間中貯めたお金で、まとまった休暇に趣味に没頭したり、資格取得をしたり自身のスキルアップにも時間を十分に充てることができます。私は3ヶ月の連続休暇を利用して、カナダへ語学留学や海外旅行にゆっくり行くこともできました。

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「海上技術学校、海上技術短期大学校の魅力とはなんですか。」

「船員として働きたい。」と思った時点から最短で、船舶職員に必要な国家資格を取得し船会社に就職できる学校です。資格を持たずに船員として船に乗り組むことはできますが、昇進に必要な資格を取得するためには、独学で勉強し、必要な乗船履歴も長い年月が必要となります。海上技術学校や海上技術短期大学校では、四級海技士(航海・機関)に必要な知識を学ぶための専門科目として航海・運用・海洋気象・船用機関・電気電子工学などの授業があります。

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知識だけでなく校内練習船や実習装置を使った実技実習により、船員に必要な「技」も身につけることができます。そしてその専門教科を教えるのは、生徒が将来就職したいと考えている様な商船等での勤務経験のある教員です。船で働くことの魅力だけではなく、海上で働くことの厳しさを教えてくれます。学校・寮生活や大型練習船での長期乗船実習では同じ船乗りを目指す先輩・後輩・同級生と切磋琢磨し、集団生活の基本を身につけます。特に、海上勤務は四六時中乗組員と同じ船内で生活するため、マナーや他人への配慮が求められます。「知識」だけではなく「技」や船員として必要な生きていく「術」も身につけることができることが海上技術学校、海上技術短期大学校の魅力です。

「未来の生徒・学生にメッセージをお願いします。」

船員とは、生活や働く環境が特殊な職業です。家族や大切な人とすぐに会えない、スマートフォンの電波が入らない、雨風強く波が高く船酔いするなどマイナスイメージをもつ人もいるのではないでしょうか。現実はその通り、もしくは想像以上に厳しい世界かもしれません。しかしそれらに勝るやりがいや楽しさが待っています。海上技術学校、海上技術短期大学校はそんな海運業界への橋渡しです。一緒に船員を目指し、将来は苦労を分かち合える仲間に出会うことができます。厳しいと予想される職場環境に対応するための知識を身につけ、実習で心身ともに鍛えられます。興味があれば、是非海上技術学校、海上技術短期大学校の体験入学や学校説明会にご参加ください。君の若いエネルギッシュなパワーを海運業界は求めています。

国立清水
海上技術短期大学校
教諭  泉岡 知宏
 

「船乗りの魅力とはなんですか。」

島国である日本にとって船舶は必要不可欠な輸送手段であり、船がなければ人々の生活は成り立ちません。船員という仕事は「国民の暮らしを支えているやりがいのある仕事」です。社会貢献しているという誇りを持って取り組むことが出来ます。また、天気のよい日に見えるどこまでも続く水平線や無数の星が輝く満点の星空は、澄み切った空気の海上だから見えるもので、普通の生活をしていたらなかなか見る事はできないでしょう(毎日見ていたら飽きますけど・・・・)。通勤時間がないことも魅力のひとつでしょうか。起きて数秒で職場ですから(それでも遅刻する者もたまにいますが・・・)。給料や休暇が陸上での仕事と違うのも魅力です。毎月の給料は、乗船中は様々な手当てがつくので、同年代の友人が聞いたらびっくりするくらいの金額をもらえます。休暇についても、内航船は3ヵ月程度乗船しますが(それが辛いと言う声もありますが)、その分まとめて休みを取れるので、陸上勤務のサラリーマンであれば、学生時代を最後に定年するまで取得することができないような長期休暇を取ることができます。船員になって乗船中に貯めたお金を握りしめ、旅行にでも出かけてみましょう。

「海上技術学校、海上技術短期大学校の魅力とはなんですか。」

それぞれの学校が昔から数多くの船員を輩出している地にあり、船員を養成する学校として素晴らしい立地にあることは間違いありません。私たちは、単に大型船舶の免状を取らせるだけの学校ではなく、船員としての資質を涵養することも学校の目的としています。勉強ができるだけの人間では船員として勤まりません。挨拶、掃除、規律、先輩・後輩との接し方、作業における高い安全意識など船員として必要な基本事項を授業や学校生活、寮生活をとおして学び、全国各地から集まる仲間と切磋琢磨しながら自分を磨くことができます。

また、学校教育と連動した大型練習船での9ヵ月間の乗船実習はなかなか経験できる事ではありません。船員を養成する学校は当機構の他にもいくつかありますが、これだけの教育を行っている機関は他にはないと自負しています。

「未来の生徒・学生にメッセージをお願いします。」

内航海運は現在、船員不足の状態です。船員がいなければ船を動かすことができません。船が動かなければ大量の物資を運ぶ事が困難となり、地域によっては生活が成り立たなくなります。業界は若い皆さんを求めています。私たちと一緒に将来の「船長」「機関長」を目指しましょう。皆様のご入学をお待ちしています。

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