「海王丸」ホノルルへの遠洋航海に出航しました

2025年04月15日

　　　　　　～横浜港から7年振りにホノルルへ出航～

　独立行政法人海技教育機構（JMETS）の練習船「海王丸」が、令和7年4月12日(土)、横浜港(新港ふ頭9号岸壁)から、ホノルルへ向け遠洋航海に出航しました。遠洋航海では帆走を予定しています。実習生は気象、海象を肌で感じ、船舶運航に必要な知識や技術とチームワークを学びながら、ホノルルを目指します。
　出航に際して行われた出航式では、来賓の国土交通省今井新大臣官房技術審議官（海事局担当）から「これまでに習得した知識・技能を実践し、共同生活や一致団結した作業を通じて責任感・忍耐力を養い、帰港時には、一段と成長した姿を見せていただけることを期待しています。」と、激励の言葉をいただきました。また、船長から「怪我無く、笑顔で帰ってこられるよう、皆さまからの温かい声援・激励を追い風に、一丸となって元気に行って参ります。本日は誠にありがとうございました。」とお礼の言葉がありました。出航時、見送りの方々に敬意を表し、登檣礼（とうしょうれい）が行われました。

■登檣礼（とうしょうれい）とは　
　ヤード（帆桁）に人を配置し、お見送りの皆様に対して表敬の意を示して行う、帆船の最高儀礼。海王丸の登檣礼は各ヤードに張られたロープに実習生が立ち、「ごきげんよう」と3回挨拶をする。起源は明らかではないが少なくとも16世紀の帆船時代には行われていたとの記録がある。

　　　　　　　　出航式（船長挨拶）

■海王丸遠洋航海概要
実習生：東京海洋大学18名(2名)、
　　　　神戸大学16名(2名)、
　　　　海技大学校32名(4名)、
　　※上記のうち航海科39名、機関科27名
　　（　）は、女子実習生の内数
【航海スケジュール】
　4月 12日（土）14：00　横浜発
　5月 9日（金）10：00　ホノルル着
　5月 15日（木）10：00　ホノルル発
　6月 7日（土）10：00　東京着
※航海スケジュールは天候やその他の事由により
　変更となる場合があります。

　　　　　　　　　　　登檣礼

■海王丸概要
　総トン数：2,556トン　全長：110.09m　
　航海速力：12.95ノット　
　進水日：1989年3月7日　
　乗組員：船長、機関長ほか51名