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練習船の一日

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練習船の一日

練習船では、職員・実習生が決められた日課に従って生活をしています。
ここでは練習船での1日の生活の様子について紹介します。

06:30 起床

「総員起こし」の放送がかかり、1日が始まります。
作業服に着替えたら、まずはボンク(ベッド)メイクをしてしまいましょう。
乗船中は自分のボンクが唯一の個人スペースです。快適な生活のためにも、整理整頓を心がけましょう。

06:35 人員点呼・体操

練習船では起床後に始まり、午前、午後の課業開始前や巡検など、頻繁に人員の点呼を行います。
 航海や実習に万全の状態で臨むため、体調不良の者はいないかなど確認するためです。
点呼を終えて、体操で身体を温めたら朝別科の時間です。

06:40 ~ 07:15 朝別科

 朝別科では、生活スペースを中心に船内各所を手分けして掃除していきます。
練習船独特の掃除として、椰子摺りがあります。これは木甲板の汚れを椰子の殻で擦って落とす作業で、甲板上に海水をまいて皆で横一列になり、かけ声をかけながら擦っていきます。

かけ声に合わせて、甲板を磨きます

07:30 朝食

朝別科が終わり、一息ついたところで朝食の時間になります。しっかりと食べて、午前の実習に備えましょう。

08:00 旗章掲揚・当直交代

船は日中、所属している国の国旗を掲げなければなりません。練習船では朝8時に日本国旗を揚げ、日没時にしまいます。
また国旗を揚げる際には、当直の交代を行います。停泊中、航海士・機関士は1名ずつ、船の安全を守るために1日交代で停泊当直に当たっています。実習生も班ごとに当直に当たり、当直業務を学びます。当直は08:00から翌日08:00までです。

08:25 課業整列・午前課業

いよいよ今日の実習が始まります。午前は航海系の実習です。数名ずつのグループに分かれてそれぞれ実習に当たります。
航海系の実習では、船乗りには不可欠なロープワークの実習から、実際の航海機器を用いた取扱訓練、シミュレーターでの操船訓練などの実習が行われます。
練習船実習の特徴として、座学で学んだ知識をすぐに実践し経験として身につけ、予習や復習を行う一連の流れが一貫して出来るため、効率よく知識、技能の習得が出来ます。

操船実習の前に、シミュレーターで訓練を積みます

11:30 午前課業終了

実習、座学にかかわらず、練習船での日課は基本的に1コマ三時間で計画されています。
長い!と思うかもしれませんが、実習を効率よく行うためにこのような時間割をとっています。

11:30 昼食・昼休み

食事の用意は専門の職員が行いますが、食事後の片付けや掃除は実習生の仕事となっています。他の日課にも言えることですが、小さな遅れが船全体のスケジュールに影響を及ぼすこともありますので、食後は速やかに片付けを終えるようにしましょう。
昼休みの時間を有効活用することにもつながります。

12:55 課業整列・午後課業

人員点呼後、体操を行い、課業が始まります。午後の課業は機関系の実習です。ここでもグループごとに分かれて実習を進めていきます。
機関系の実習では、工具や計測器具の取扱方法を学んだり、実際に機器の整備を行ったり運転したりもします。
また、機関士として仕事をするためには機器の作動原理や構造などの知識が必要となりますが、座学ではいまいち理解しづらい部分でも実際に動いているところを観察、調査することで、実践的な知識を身につけることが出来ます。

「この部品、こういう動きをするのか!」という発見も

16:00 午後課業終了

実習が終わってほっとする時間ですが、この後夕食を挟んで夕方の課業があることも……。

16:30 夕食

航海中は24時間休まず船を走らせるため、4時間ずつの3交代制で仕事をします。交代の時間は午前、午後とも4時、8時、12時となっていますので、生活リズムを合わせるため、夕食は早めの時間になっています。

17:30 夕課業

日によっては夕方にも課業が行われることがあります。
授業の補足や、以後の実習のための事前説明など、座学が中心となります。
また、夕課業の時間を利用して、定期的に班ごとの懇談会を行っています。
班の仲間と親睦を深めるだけでなく、教官とのコミュニケーションをとる目的もありますので、実習で困っていることや悩みなどがあれば、このときに相談してみるのも良いでしょう。

懇談会で仲間の意外な一面を知ることも・・・

19:00 夕課業終了

ようやく一日の課業が終了しました。ここからは自由時間となります。実習の復習をしたり、出された課題をこなしたりするなど、有意義に過ごしましょう。
また、洗濯や自分のボンクの整理など、生活のための仕事もこの時間に済ませてしまうことをおすすめします。

19:45 ~ 20:00 巡検前諸当番

トイレ掃除も大事な仕事!

船体の点検・整備をかねて実習生全員で各所の清掃を行います。不具合があればすぐに居住区を見回っている職員に報告し、船の一員として修理や補充などに協力しましょう。
この後の巡検では、不具合の有無に加えて掃除の出来や居室の整理状況などもチェックされます。見落としがないよう、担当区画の隅々までしっかりときれいにしましょう。

20:00 巡検

巡検は当直航海士・機関士と当直班の学生が行います。船内の保安および整理整頓の状況を確認し、併せて船内秩序を維持するため巡視します。さらには、実習生の人員確認を行います。

20:40頃 巡検終わり

巡検が終われば、ようやくゆっくりできます。お風呂に入ったり、友達と話したり、好きなことをして過ごしましょう。
ただし、ここが船上であることを忘れないように。
百数十人の実習生、職員が乗船しており、24時間常に誰かが仕事をしていたり、寝ていたりします。くれぐれも騒ぎすぎて周りの迷惑になってしまわないように注意してください。

22:30 消灯

身体を休めることも船乗りの仕事の一つです。
翌日に備えて、十分な睡眠をとるよう心がけましょう。

お問い合わせ

航海訓練部 実習訓練課
電話:045-211-7307(平日9:00~17:00) FAX:045-211-7317

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